「何を食べるか」より、「どう食べるか」

こども成育インストラクター講座〈食専科〉第7期が開講しました!

 

今回は、9月より研究のため瀬尾知子先生が渡米されるため、これまでとは違い

瀬尾先生が担当される「こどもの心理と食行動」から講座はスタートしました。

 

瀬尾先生は秋田大学の教育文化学部で研究・指導をされており、

専門は発達心理学、幼児教育学です。

 

特に、食行動を通じたこども発達に着目されており、講座の中でも

様々な具体的エピソードを交えたとても興味深いお話をしていただいています。

 

中でも、毎回講義を聴講している事務局が楽しみにしているエピソードは、

瀬尾先生が中学で家庭科教員をされていた時のお話です。

 

動物とヒトの食行動の違いや特徴のお話の中で、そのエピソードは登場します。

 

動物とヒトの食行動の決定的な違いは、「ヒトはすすんで、喜んで(食べ物を)分配する」

という点です。

 

それをとてもよく象徴しているエピソードとして、遠足のお弁当のお話を

瀬尾先生は紹介してくだるのです。

 

相手の気持ちを思いやって、お弁当のおかずを交換するという

ほのぼのとしたエピソード。

 

その詳細は、ぜひ講座の中で“ライブ”で聴いていただきたいと思いますが、

毎回笑いながらも、ちょっと涙ぐんでしまうような、とても素敵なお話です。

 

今回もそのお話を聞いて、食を交えながらのコミュニケーションが私たちヒトにとって、

とても大事だという気付きを得た方が多かったようです。

 

本講座では、〈食専科〉とうたってはおりますが、一般的に知られている食育教育とは

一線を画す部分があります。

 

食育教育が、「何を食べるか」という点に注目しているとすれば、

本講座では一貫して「どう食べるか」という点を考えていく内容となっています。

 

もちろん、「何を食べるか」という点も大切ですし、そうした内容も

カリキュラムには含まれています。

 

しかしながら、昨今のご家庭、もしくは教育現場でもっとも欠けている

部分ではないかと思われる「どう食べるか」ということ。

 

その点を深く掘り下げることで見えてくる課題、そしてその課題の解決の方向性も

浮かび上がってくるというのが、本講座の目的の一つとなっています。

 

7期は開講いたしましたが、8期、9期と開催日程はすでに決定しております。

 

https://www.kodomoseiiku.jp/course/dai89ki-kozaschedule/

 

ご受講について興味を持たれましたら、ぜひ事務局までお問い合わせください。