協会理事 大塚千夏子が中国・北京で保育環境デザインのセミナーを実施!

去る10月21日~23日、(一社)EduQ国際ナチュラルタッチ協会様を通じて、

中国の保育コンテンツ事業法人・北京奥励昇教育公司様(以降OLS社と表記)より招へいがあり、

中国の保育園事業者170人の方々に対して、日本の保育環境デザインに関して

お話をする機会をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国では2017年の一人っ子政策の緩和を機に、幼児教育への関心が高まっています。

また、中間層のボリュームが増加していることもあり国内での教育熱が

従来以上に盛んになってきました。

 

そうした中、幼児教育の重要性に着目した事業が多く立ち上がっています。

OLS社も20代と30代の女性たちが政府機関の応援を受けて設立された法人であり、

国内外の良質な保育コンテンツを中国に紹介する事業を進めています。

 

今回はOLS社による「2019国際幼児教育・保育フォーラム」と銘打った

2日間のイベントに招待いただき、4コマ(10時間)のセミナーにて

日本の保育環境についてお話してきました。

 

<1日目>

1コマ目:

①日本保育の歩み

②日本こども成育協会の「こどもの認知発達の理解が子育て環境を

より質の高いものにする」という考え方に基づいた「こどもの認知発達」の概略

 

2コマ目:

③こどもの認知発達に留意した保育環境のデザイン

(保育環境デザイン会社(株)Patataのデザインモデル)

3コマ目:

④協会の関連法人であり保育環境デザイン会社の株式会社Patataが

実際に手掛けてきた日本の保育園のデザインについて紹介

⑤日本の保育所設計の基準の紹介

 

<2日目>

4コマ目:

⑥保育環境とあそびのデザイン・こどもの発達段階に合わせた

遊具・玩具の選定の考え方

 

2日間で合計10時間・6テーマのボリュームのあるセミナーではありましたが、

会場の熱意と、反応の良さにあっという間の2日間でした。

 

中国は年間の出生数は1500万人です。年々出生数は減少しているという

データがありますが、こどもたちに向けて質の良い教育・保育を提供しようという

意欲が会場に集まったすべての人たちから感じられました。

 

また、チャイナスピードという言葉があるように、かつて日本が経験した

経済成長や社会の成熟の課程を3~5倍のスピードで進んでいます。

 

今や、ビジネスのリテラシーも高まり、特に若い世代は国際基準を

十分に意識しているという印象です。

 

日本の経験とナレッジと、中国の熱意を良い形で共有し合えれば、

日本だけでなくアジアの多くのこどもたちや子育てをしている保護者へ

より良い環境を提供できる未来を感じることができました。