手を使って、手で考える

日本こども成育協会理事の沢井佳子先生と、料理芸人で2児の男の子の子育て

真っ最中のクック井上。さんのトークショーレポート。

 

前回は、幼児期の学びには手軽なスマートフォンに頼るのではなく

鉛筆で書く、クレヨンで塗る、はさみで切るといった「運動機能」を

大事にしたいというアドバイスをご紹介しました。

 

前回の記事はこちら

 

小学校入学前の4~5歳の時期の養育者の方々は

「小学校の勉強の先取りをしたほうがいいのではないか」と心配になり

習いごとや学習塾などにも目が向きがちになります。

 

そうした気持ちに寄り添いつつも、その前に

ご家庭の日常の生活のなかで、できることがたくさんあるというのが

沢井先生からのアドバイスです。

 

今日あったできごとをお子さまに話してもらい、お父さまやお母さまが

それを口述筆記することで作文力が鍛えられますし、おとなが文字を書いている

様子を見ながらこどもたちは、文字についても学んでいくのです。

 

また、食卓にある物を使って数の概念を学ぶ方法もご紹介しました。

プチトマトの数を一緒に数えてみたり、から揚げを並べ替えてみたりしながら

数が自然と数えられるようになります。

 

コップに入った牛乳を大きさの違う容器に移し替えてみながら、

見かけでは判断を間違えてしまうような数量の概念を理解していきます。

 

このように「手を使って、手で考える」という体験を豊かにしていくことが

幼児期にはとても大切なのです。

 

一緒にやってみる時間を持つことは、お子さまの成長を観察し、

発見できるとても貴重な時間ともなります。

 

忙しい日々のなかでは、そうした時間を作るのは難しいとお感じになっている

養育者の方も多いかもしれませんが、食事の時間などを上手に使いながら、

ご家庭にあるものを使って、お子さまの学ぶ力を育てる「豊かな時間」を

創出することができるということを沢井先生は教えてくださいました。