「私らしさ」「その子らしさ」をどう捉えるか

昨年開催した『オヤトコ診断プロジェクト2020 オンラインセミナー』から、

新しい生活様式での子育てやその支援に役立つお話をピックアップしてご紹介する連載。

 

本日は、前回の記事にもあった「そのご家庭らしさ」「その子らしさ」という言葉。

 

「私らしさを大切に」「自分らしさを見つけよう」などとよく言われますが、

「らしさ」というのは一体どういうことなのでしょうか。

 

沢井佳子先生に伺いました。

 

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沢井先生:「私はこういう人間だと思う」「うちの子にはこうした個性がある」といった自己像、

自分のお子さまのイメージは、それぞれのご家庭でお持ちだと思います。

 

けれど、そのご家庭の中でも、お母さまが抱いている「ママらしさ」と、

お父さまが持つ「ママらしさ」というのは異なっていることもあります。

 

心理学でも、そうした人格、パーソナリティーの研究がなされています。

 

皆さんも普段の生活のなかで、「あの人は本人がいちばん自分らしさをわかっていないよね」

などとお話されることがあるでしょう。

 

それは、とても自然なことです。

 

一方で、「ありのままでいいんだよ」「自然体でいいんだよ」と言われても、

いったい何が自然体なのかがわからない、ということもありますね。

 

ですから、「らしさ」を大切にするためには、それを客観的に見ることができる

「きっかけ」があるとよいのではないかと私は思っています。

 

自分たちや、家族という「チーム」を客観的に見る視点があれば、

「私はこういう自分らしさがあったな」と気づいたり、

わが子についても「こんなことを面白がっているんだ」という新たな発見をすることができます。

 

「おうち時間」が長い現在のような状況下では、

こうしたハッとした気づき、発見が多くあったことと思います。

 

そこで、わが子の「らしさ」について新たに情報を加え、

「これは好きだけれど、これにはまだ興味がないようだ」といったばらつきがあることを

認識できればよいのではないでしょうか。

 

こどもには皆、ばらつきがあります。

 

全てに100点のこどもは稀であり、「平均的なこども」というのも存在しません。

 

他と比べて足りないとか、余計にできているというのではなく、

その子自身でのばらつきは、前回も申し上げたように「天の恵み」なのです。

 

森には多種多様な木があり、そうした木がお互いに助け合うことで豊かな実りが得られます。

 

いろいろな木があるという「ばらつき」を天の恵みと考えれば、

「うちはどんな木なのだろう」「どんな実を実らせるのだろう」ということを

改めて観察することは、大切なことだと思います。

 

そして、「それぞれがばらばらで面白い」ということを認識し、

さらにこうしたばらつきの集合体である家族は

何色と何色の組み合わせなのかを観察してみましょう。

 

自分、そしてわが子を客観的に見ることで「らしさ」がわかります。

 

それがわかると、不要なイライラや不安も軽減され、

問題があるのであればその処理の仕方も冷静に判断できるようになるでしょう。

 

お母さまの少し肩の荷も軽くなって、安心して子育てに向き合えるのではないでしょうか。

 

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