毎日のちょっとした工夫で歯やお口がもっと元気に!

こんにちは。

歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

前回は、歯や口の健康を維持していくためのセルフケアのポイント2つを

ご紹介しました。

 

セルフケアのポイントは「ぶくぶくうがい」と「よく噛むこと」

https://www.kodomoseiiku.jp/blog/210707-2/

 

今回は、4つのポイントの残り2つについてお話していきたいと思います。

 

まず3つ目は、☆舌のトレーニングを取り入れよう☆です。

食べる・呼吸する・話すといった動作では、全て舌の動きも重要です。

 

必要なトレーニングはそれぞれの方で様々ですが、

まず大切なのは“普段の舌の位置”です。

 

ご自身の舌はいつもどこに触れていますか?

ずーっと力が入っていませんか?

 

皆さんにお聞きすると

「舌は下にあるよ」

「ぎゅっと下(または、横)におしつけている」

「上下の歯で噛んでいる」

「奥の方で力を入れて上丸めている」

などお答えくださいます。

 

けれど、舌の正しい位置(安静時:何もしていない自然な位置)は

上顎にふんわりくっついているのが良いのです。

 

舌の置き方としては

1. 上の前歯の裏側の根元のあたり、歯ぐきを触って

    ぽこっと縦に盛り上がっているところに舌の先で軽く触れる

2. そこから舌を半分〜⅔ほど上顎に添えるようにあげる

3. 上下の歯は2〜3㎜ほど開ける(慣れてくると自然に開きます)

 

お仕事で忙しかったり、緊張が続いたりすると舌にも思わぬ力が入ってしまい、

益々疲れてしまうことがあります。

 

こどもも癖で舌やタオルなど噛んだり加えていたり、緊張などで舌や口に

力が入り過ぎていたりすることもあります。

 

深呼吸しながらリラックスも兼ねて、正しい舌の位置を覚えて

お子さんと一緒にやってみてくださいね。

 

4つ目は、☆キシリトールガム・タブレットなどを取り入れてみる☆

ご褒美やおやつなどにキシリトール製品を取り入れるとお子さんにとっては

美味しく楽しく口腔ケアに繋がります。

 

ガムを噛むだけでは全ての汚れや細菌が取れるわけではありませんが、

・噛むことで唾液量が増え自浄作用が高まったり

・口や舌を動かすことで口腔の成長が促されたり

・歯垢のネバつきが少なくなって取れやすくなったり

・歯を強くしてくれたり

します。

 

お出掛けしていて歯みがき出来ない時や親子共に疲れて夜の歯みがきが

十分出来なそうな時などの救世主としてでも良いです。

 

また、習慣にして日常的に取り入れるとむし歯予防効果や

口腔機能が高まります。

 

今回ご紹介した全てを毎日欠かさずしなくちゃ、ということではなく

今日はこんなことしてみようか?とか

その子が興味を持った(持ちそう)な内容を一緒にやってみようと

提案してみてください。

 

眠かったり体調が万全でないとこどもが歯みがきを嫌がる時もありますので、

そんな時は保護者の方が「今日は歯みがき出来なかったけどぶくぶくを

しっかりした(キシリトールガムを噛んだ)から明日また頑張ろう」と

少し肩の力を抜くことでお子さんを歯みがき嫌いにしないことも大切です。

 

また、

「いつも頑張って歯みがきしているから先生や歯科衛生士に褒めてもらおう!」

「今日はママの番、歯科衛生士さんとどんなお話ししようか?」

など楽しく前向きに歯科にいらしてください。

 

少し視点を広げると、口腔ケアでできることは日常に溢れています。

いつも歯のことを考えなきゃいけないというよりも、実は日々のちょっとした

行動で歯や口はもっと快適に健康になります。

 

皆さんそれぞれの環境や生活スタイルに適した

口腔ケアのひとつとして取り入れられそうなことがあると嬉しいです。

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

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