子どもに関する教養を共有する場として-こども成育デザインラボ

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

雨に濡れる紫陽花が美しい季節になりました。

 

梅雨の時季は静かに思索をするのに適した気候ですが

そうしたなか、私たち日本こども成育協会も新たな知の探究とも言うべき

プロジェクトをスタートいたします。

 

3月に開催した『こども成育デザインフォーラム』に端を発した

『こども成育デザインプロジェクト』の取り組みの一環として

『こども成育デザイン・ラボ』を組成し、「ラボミーティング」を開催いたします。

 

6月23日に第1回のミーティングを予定しており

参加者の名簿も埋まってまいりました。

 

「今を生きる子どもたちにとって、よりよい成育環境とは」という命題に

職種や業界を超えて、多くの皆さまが関心を寄せてくださっています。

 

先日、座長を務めていただく当協会理事の沢井佳子先生と

打ち合わせの機会がありました。

 

沢井先生のお話の中で、“子どもに関する教養が欠落している”という

言葉がとても印象に残りました。

 

子どものための製品やサービスを企画、制作している大人が

最低限、どういった情報にアプローチし、どのような知識を得ておかなければ

ならないのか。

 

そういったことが欠如しているケースが非常に多く散見されることを

沢井先生は危惧されていました。

 

「教養」とは、非常に定義するのが難しい言葉ではあります。

 

沢井先生のお話を聴きながら、以前読んだ、哲学者の三木清氏の

『三木清教養論集』に、このような一節があったことを思い出しました。

 

「教養といわれるのは単に専門的乃至職業的知識のことでなく、

人間が誠に人間らしくなるために必要な知識のことである」

 

 

『こども成育デザイン・ラボ』では、子どもの認知・発達という

学問的見地を基盤とし、沢井先生から専門的な知見を共有いただく場も

設けたいと考えております。

 

一方で、前述の三木氏の言葉を言い換えるとすれば

「子どもが誠に子どもらしくなるために、

そして人間らしく成長・発達していくために必要な知識」といった

子どもに関する教養とは何かを共に考え、共有し合う場となっていくだろう

とも予想しています。

 

3月の『こども成育デザインフォーラム』開催後に、

登壇者、そしてご参加くださった皆さまから

「とても知的好奇心を刺激された」という感想をいただきました。

 

取り組むべき課題は多いものの、解決の道筋は

ワクワクするような刺激に満ち溢れながら築き上げていく。

 

そうした場を創出できるよう、事務局も準備してまいりたいと思います。

 

*『こども成育デザイン・ラボ』は紹介制でのご参加となります。

2022年3月5日フォーラム参加者、左記参加者のご紹介の方、

または、「こども成育Weekly News」購読者の方がご参加いただけます。

 

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