Q:【1歳半~2歳ごろ】子どもがじっとしていないので、毎日歯磨きが大変です。

A:応援アドバイス:竹内 泰子(たけうち やすこ)先生



じっとしていないのはなぜでしょう? 活動性の高い時間に遊びたいのに、歯ブラシを強制すると嫌がります。多動性などの問題が関連することもあります。完全に磨こうとすると1分以上かかりますが、子どもの頭を膝の上に乗せてお話をしながら、トータルすると1日30秒ぐらいで済ませれば、こどもが我慢できる範囲ではないでしょうか。

子どもが話そうとしたら阻止するのではなく、歯ブラシの手を休めることを優先しましょう。一度に全部を磨かなくても、今日は右上の歯だけ、翌日は右下の歯、など部位を決めて分けて磨いてもOK。順番を決めておけば、磨き残しも心配もありませんね。

大切なことは完璧に磨くことではなく、習慣化にあります。お母さんのストレスが子供の歯ブラシ嫌いの原因にならないように、歯ブラシ時間はスキンシップの時間ととらえるのも一つの手ではないでしょうか。

竹内泰子先生

スウェーデンの歯科医療に精通し、特に予防に力を注いでいる。思い込みや間違った情報に踊らされることなく、歯科医療の知見に基づいた正しい知識を伝えている。

歯科医師・日本歯周病学会歯周病専門医
歯科予防を重視するスウェーデンスタイルの歯科医療を推進実践
する歯科医師
東京都世田谷区祖師谷に1980年に開業した医療法人社団泰生会の
理事長および東京都中央区人形町TOKYO歯周治療センター副院長。
スウェーデン留学に学んだ歯科予防と患者中心型歯科医療(ペーシェントセンター)のエビデンスを学ぶ歯科医師グループAFD(The Academy of Future Dentistry)代表。
Swiss Dental Academy 日本代表
スウェーデンを中心にEUの歯科情報に精通。