Q:【食べ方のこと】手づかみ食べはどのようにやめさせたらよいでしょうか。3歳までに段階を経てフォークやスプーンを持つ経験をしていないと、3歳以上になってから正しい持ち方を伝えるのが難しいです。

A:応援アドバイス:瀬尾 知子(せのお ともこ)先生

 

まずは、お子さんの発達の状況をよく観察してほしいと思います。
観察のポイントは、その子にとってスプーンをもつことが早すぎていないかなどですね。

子どもの発達には個人差があります。
また園では、例えば3歳児クラスと言っても、3歳になりたての子どももいれば、もう4歳になっている子どももいるでしょう。

発達に個人差があり、月齢による違いもある園にいる子どもたちに、一斉にスプーンやフォークの持ち方、使い方を教えることは難しいですね。

年齢で区切ってみるよりも、目の前の子どもがどのくらい食べれるのかを考え、その子どもの発達にあった経験をするよう、根気強く支援してほしいと思います。

瀬尾知子先生

「こどもの食認識カード」という独自の子どもに対するインタビューツールを開発。全国各地の保育園等で調査を行うなど、「子どもの食行動」について研究を深めている。

秋田大学教育文化学部・准教授
お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科
博士後期課程単位取得退学。
博士(生活科学)
10年間の中学・高校での教職経験を経て、現職。
専門は発達心理学、幼児教育学