いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、 最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。

子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。

現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。

実績ACHIVEMENTS

ピックアップPICK UP

2024.2.15

沢井佳子先生監修「ベジキッズ『考える力』プログラム 五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット」2024年度分販売中!

本年度も、当協会理事 沢井佳子先生が監修協力をした

ベジ・キッズ『考える力』プログラム「五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット」(カゴメ株式会社)の

お申し込みを受付中です。

商品サイト:

https://www.kagome.co.jp/company/kangaeru-chikara/

販売サイト〈PatataShop特設ページ〉:

https://patata-shop.jp/?tid=10&mode=f3

 

昨年度導入された保育園を『こども成育講座』ディレクターであり
管理栄養士の隅弘子先生が訪問し、レポートしています。

ぜひこちらもご参照ください!

【カゴメ栽培活動×食育 実施園見学レポート】

「やってみよう」からみんなで楽しむ保育と食の関わり
〜「はな保育園せきとり」様(愛知県)〜〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230207-2/

「やってみよう」からみんなんで楽しむ保育と食の関わり
〜「はな保育園せきとり」様(愛知県)〜〈後編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230213-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
〜アストロキャンプ稲毛東保育園様(千葉県)〜〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230228-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
~ポピンズナーサリースクール世田谷中町様(東京都)~〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230315-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
~ポピンズナーサリースクール世田谷中町様(東京都)~〈後編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230322-2/

お知らせNEWS

2024.2.15

沢井佳子先生監修「ベジキッズ『考える力』プログラム 五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット」2024年度分販売中!

本年度も、当協会理事 沢井佳子先生が監修協力をした

ベジ・キッズ『考える力』プログラム「五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット」(カゴメ株式会社)の

お申し込みを受付中です。

商品サイト:

https://www.kagome.co.jp/company/kangaeru-chikara/

販売サイト〈PatataShop特設ページ〉:

https://patata-shop.jp/?tid=10&mode=f3

 

昨年度導入された保育園を『こども成育講座』ディレクターであり
管理栄養士の隅弘子先生が訪問し、レポートしています。

ぜひこちらもご参照ください!

【カゴメ栽培活動×食育 実施園見学レポート】

「やってみよう」からみんなで楽しむ保育と食の関わり
〜「はな保育園せきとり」様(愛知県)〜〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230207-2/

「やってみよう」からみんなんで楽しむ保育と食の関わり
〜「はな保育園せきとり」様(愛知県)〜〈後編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230213-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
〜アストロキャンプ稲毛東保育園様(千葉県)〜〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230228-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
~ポピンズナーサリースクール世田谷中町様(東京都)~〈前編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230315-2/

毎日観察できる環境でたべものへの興味が高まる保育園
~ポピンズナーサリースクール世田谷中町様(東京都)~〈後編〉
https://kodomoseiiku.jp/blog/230322-2/

2024.2.14

『絵本ナビスタイル』にて沢井佳子先生が知育玩具選びのポイントについて解説

絵本や児童書や子育てに関するニュースや情報を掲載する『絵本ナビスタイル』の

「【商品プレゼント】専門家おすすめ!子どもに贈りたい知育玩具2024」記事内にて

当協会理事 沢井佳子先生がコメントを寄せています。

 

知育玩具選びのポイントについて解説していますので

ぜひご一読ください。

https://style.ehonnavi.net/lifestyle/2024/02/14_028.html

2024.2.13

『こそだてDAYS』のひろこ先生「離乳食連載」 第5回はパクパク期の進め方

当協会メディアパートナーの一つである『こそだてDAYS』さんで
こども成育〈食専科〉講座 ディレクターであり管理栄養士の
隅弘子さんと協会が「離乳食」の連載を監修しています。

第5回は、1歳〜1歳半(生後12か月〜18か月)頃の離乳食完了期となる
「パクパク期」についてです。

通常の食事に近づく第一段階ももうすぐ終了となる離乳食完了期のスケジュールや

食べさせる食材、調理法や注意点などが紹介されています。

https://www.kosodatedays.com/yogomanga/babyweaning_stage4

2024.1.30

『こそだてDAYS』のひろこ先生「離乳食連載」 第5回はパクパク期の進め方

当協会メディアパートナーの一つである『こそだてDAYS』さんで
こども成育〈食専科〉講座 ディレクターであり管理栄養士の
隅弘子さんと協会が「離乳食」の連載を監修しています。

第4回は、生後9か月~11か月頃の離乳食の後期にあたる
「カミカミ期」についてです。

食事回数が1日3回に増え、手づかみ食べをしたがる離乳食後期の
スケジュールや食べさせる食材、調理法や注意点などをご紹介します。

https://www.kosodatedays.com/yogomanga/babyweaning_stage3

 

ブログBLOG

2024.3.19

お口徹底解説〈Part4-1〉 口腔の基礎知識:「嚥下咀嚼ってなに?」を徹底解説!

こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

日に日に春めいてきましたが、私は花粉症シーズン真っ最中です。

皆さんはいかがお過ごしですか?

 

前回は、子どもの口腔機能の低下(ロコモティブシンドローム)についてお話ししました。

そこで今回は、口腔機能のひとつ『咀嚼嚥下』についてお話ししたいと思います。

 

これは食べる行動、つまり『咀嚼(そしゃく:噛む)嚥下(えんげ:飲み込む)』行動ですが、

実際にはどんな動きをしてきるかご存知ですか?

 

ますは、咀嚼(噛む)と嚥下(飲み込む)について説明します。

 

食べる動作は、イメージ以上に緻密で複雑

咀嚼(そしゃく)

口の中に取り込んだ食べ物を歯で噛み砕き、口腔周囲筋(唇、頬、舌)の強調動作により

唾液と混ぜ食塊(食べ物のかたまり)を作る

 

嚥下(えんげ)

咀嚼により作った食塊を、舌を使って食道から胃へ送り込む

 

食べる動作について、食べ物をたくさん噛んでバラバラにし

そのまま飲み込むイメージをされる方も多いと思います。

 

けれど、実際の動きはもっと複雑です。

 

「食べ物を歯で噛んで細かくし唾液と混ぜて食塊を作り、唇舌頬を柔軟に動かして

食道→胃へ送り込む」という実に器用に緻密な動きなのです。

ミルクなどの液体を飲む行動は本能的

咀嚼嚥下は、「おけいこ」を繰り返すことで獲得していく

この食べる動作=咀嚼嚥下は生まれてすぐにはできません。

 

母乳やミルクの液体を飲む行動から始まり、離乳食で食べる練習(おけいこ)を

繰り返し行うことで獲得していくのです。

 

また、離乳食が完了し乳児が全部生え揃ったからと言って、大人と全く同じものが

食べられるわけではなく、永久歯が生え揃うまでは食べるおけいこが続きます。

 

母乳や人工乳から栄養摂取している乳児期の摂食行動は、液体を飲む行動だけの

「乳児嚥下」と言われます。

 

これはおっぱいや哺乳瓶の吸口をしっかり咥え、液体を絞り出し流し込むだけの動きで

成人嚥下とは動作が異なります。

 

この乳児嚥下から離乳食の食べるおけいこで、液体から固形物への栄養摂取に

変化するだけではなく、いろいろな食感や味覚を体験(食経験)します。

 

そして、だんだんと食べられるものを増やすことで、咀嚼嚥下機能と消化機能を

発達させていくのです。

 

乳児嚥下(おっぱいを飲む)は本能的に生まれてすぐできることですが

成人嚥下(様々な食べ物を食べる)は学習し獲得していくものなのです。

 

次回は、咀嚼嚥下の機能を発達させるうえで大切になるポイントをご紹介します。
 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

2024.3.12

窒息予防の視点は常に意識していますか? ―「座って静かに食べようね」の意味するところ

こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。

前回に引き続き、子どもが窒息を起こしやすい要因を見ていきます。

 

先週の記事では、(公社)日本小児科学会の「食品による窒息 子どもをまもるためにできること」※で挙げられている

2つの要因のうち「食べる力(噛む、飲み込む、等)」についてお話しました。

 

窒息予防の視点は常に意識していますか? ―窒息を起こしやすい要因とは

 

今回は、2つ目の要因である「食事の時の行動」について詳しく見ていきましょう。

 

食事の時の行動=普段の食習慣

窒息のヒヤリハットが起きやすい背景として、下記項目に該当する食事風景はありませんか?

 

□走り回りながら食べる、子どもを追いかけながら食べさせる

子どもはベビーチェアーから脱け出して、食卓から離れることがあります。

その際に、「待って!」「まだ食事中でしょ!」と追いかけながら食べさせてしまうと

万が一何かにつまづいた際に、誤って食べ物が気管に通ってしまう可能性があります。

 

□何個もほおばって食べることがある

大好きなものがあると「これは自分のものだ」と言わんばかりに

お口に詰め込む習慣のあるお子さんはやはりリスクが高いと考えます。

今までは大丈夫であったとしても、注意して見ていく必要があります。

 

□お兄ちゃんやお姉ちゃん、または大人の食べ物を食べようと奪ったり欲しがったりする

美味しそうに見える、「自分も食べることができるようになりたい」といった憧れなど

周りの人がたべている物に興味を示すことはとても素晴らしいことですが

その食べ物の大きさや硬さなど食べる力に見合っていないこともあります。

 

□泣きながら食べる、食べ物が入ったまま寝っ転がる(いやいやの表現

お菓子のパッケージなどにも「泣いている時にはあげないように」といったニュアンスの

記載がされているものもあります。

普段食べる分には安心してあげられる物も、泣いている時は呼吸が乱れやすいですね。

また、いやいや期特有の寝っ転がって意志を主張する姿勢も、食べ物が気管に入りやすいです。

 

□食事中にびっくりするような声や音がする

これも上記と同じで呼吸が乱れやすくなる環境と言えます。

つい「早く食べなさい!」という口調が強くなることもきっかけになりかねません。

 

□手が出てしまうような兄弟喧嘩が食事中に繰り広げられる

食べ物の取り合いなど、ふとしか瞬間に喧嘩モードになることがあります。

この際に、口に入ったまま大声を張ったり、手が出てしまったりすると

体制が乱れるために窒息のリスクが高まります。

口に物を入れたままの「いやいや」も窒息のリスクに

座って静かに食べようね」の言葉が意味すること

いかがだったでしょうか。

楽しく誰かと食べるという「共食」の考え方は、食育を考える上では重視されていますが

その方法が誤ってしまうと窒息事故というリスクにつながります。

 

しかしながら、これらの項目を一つひとつ禁止事項のように注意していては

食卓の空気が張り詰めた状態になって、楽しさどころではありません。

 

だからこそ、この一言が大切ではないでしょうか。

座って静かに食べようね

 

「座って静かに食べるってどういうことかな?」ということを子どもと話し合ってみましょう。

そうすれば、子どもたちから大人が注意するのと同じ言葉が聞こえてくるかもしれません。

 

こうした小さい頃からの習慣づけがとても大切なのです。

 

※日本小児科学会 〜食品による窒息 子どもをまもるためにできること〜

https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123

 

 

隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士

【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。

都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。

子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。

詳しいプロフィールはこちら

2024.3.5

窒息予防の視点は常に意識していますか? ―窒息を起こしやすい要因とは

こんにちは。一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。

先日、学校での給食時に窒息事故が起きるという痛ましいニュースがありました。

こうした食べものが原因となる子どもの窒息事故、あるいはヒヤリハットの事例が

「また起きたのか」というくらい続いています。

 

そのたびに「どうして起こるのか?」「食事環境に不備はなかったか」などの

検証がされますが、みなさんは食事の際、どのように注意していますか?

 

食事場面での窒息は、食品以外にも要因があります

以前もこのテーマでブログを書かせていただきました。

 

その際には、お口のサイズや咀嚼能力にみあった切り方など

窒息を起こしやすい食品に焦点をあててお伝えしていますが

(公社)日本小児科学会の「食品による窒息 子どもをまもるためにできること」※では、

「食べる力(噛む、飲み込む、等)」と「食事の時の行動」が要因として挙げられています。

一つ目の「食べる力(噛む、飲み込む、等)」では、歯科衛生士の宗田香織さんや私も

本ブログでお伝えしているように、発達に見合った硬さのものを食べ、

毎日の食事を通して、食べる機能のアップさせる重要性について述べられています。

 

特に離乳期が、咀嚼をするための口腔の発達が著しい時期なので

それぞれに適した硬さの目安を参考に、離乳を進めることが重要です。

 

ベビーフードや赤ちゃんせんべいなどでも窒息のヒヤリハットは起きています。

以前のブログもぜひ参考にしてください。

より安全な環境で食事を楽しみましょう 〜楽しく食べると共に確認したいこと【前編】

より安全な環境で食事を楽しみましょう 〜楽しく食べると共に確認したいこと【後編】

 

次回は、子どもの食品による窒息事故の2つ目の要因である

「食事の時の行動」について詳しく見ていきます。

 

※(公社)日本小児科学会の「食品による窒息 子どもをまもるためにできること」

https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123

PDFでも全文をダウンロードできます。

https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20231210chissoku.pdf

また、2023年12月に解説が動画でも視聴できるようになりました。

特に保育関係者の方はご覧いただくとよいと思います。

 

 

隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士

【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。

都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。

子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。

詳しいプロフィールはこちら

2024.2.27

お口徹底解説〈Part3-2〉 口腔の基礎知識:子どもの頃から身につけたい「ロコモ」予防習慣

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

前回は、近年子どもたちにも広がっている「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」についてご紹介しました。

 

今回のブログでは、ロコモが広がってきた背景にある要因や予防をお伝えします。

 

ロコモティブシンドロームが広がる要因とは?

背景にあるのは、「姿勢の悪さ」や「運動不足」です。

 

低年齢の時からスマートフォンを観ることや、TVゲームなどで遊ぶことが多く

最近では、コロナの影響で外遊びやお友達と一緒に身体を動かすことが

極端に減ってしまったことも大きく影響しています。

 

また、『超便利社会』で便利になり過ぎた環境も、日常生活で特に意識せずとも

行っていた運動を減らしてしまうことに繋がっているように感じます。

 

健康の源でもあるお口は、

子ども→必要な機能を育てる・機能を上げていく

おとな→機能のキープ・機能低下の抑制

と、アプローチの目的は違うものの、老若男女問わず意識して対策を講じていく必要があります。

子どもの頃からの習慣が将来のロコモ予防に繋がる

かくいう私も日々運動不足を痛感しています。

特に、首肩腰痛は歯科衛生士の職業病とも言うべき長年の付き合いです。

診療に集中していると、マスクの下で顔が固まっていることも少なくありません。

 

仕事や身の回りの環境はなかなか変えられないものの、1人の患者さんが終わったら

・腕や肩を伸ばす

・帰宅後はゆっくり湯船に浸かって身体を温める

・洗顔時に表情筋・咀嚼筋をほぐす(顔エク)

などをしています。

 

毎日少しの時間でもコツコツ続けるのが大切ですね。

 

ロコモ対策も同様に、「日々のちょっとしたいたわり」が大切です。

・食卓で「美味しいね」と笑顔で食べる

・休日など時間がある時は、いつもよりゆっくり噛んで食べる

・お口を使う遊びをしてみる

 ティッシュを吹き飛ばす、風船を膨らませる、顔ジャンケン、変顔競争など

・ぶくぶくエクササイズを強化してみる

参考:『ぶくぶくエクササイズ』で口角を上げてニッコリ(前編)

・舌や口の姿勢を整える

参考:毎日のちょっとした工夫で歯やお口がもっと元気に!

他にも良いアイディアがあったらぜひ教えてください。

 

日々の生活を楽しみながら、より快適に過ごせるために、親子で健口貯金を

始めててみませんか?

新学期を迎える前に、とびきり素敵な笑顔の練習にもなりそうですね。
 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

2024.2.21

お口徹底解説〈Part3〉 口腔の基礎知識:子どもにも広がる「ロコモティブシンドローム」とは?

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

 

今年1月のブログで、大阪で開催した「オーラルフレイル」の予防セミナーの様子を

ご紹介しました。

『美口姿勢でオーラルフレイル予防』セミナーレポート

 

大人向けに開催したものでしたが、同様に「子どもたちのお口の機能はどうかな?」

と改めて考えてみました。

 

そこで今回は、『表情筋・咀嚼筋を動かして口腔機能を育てよう!』

というテーマでお話したいと思います。

 

フレイル・ロコモ・サルコペニアとは?

オーラルフレイルを含め「フレイル」へと繋がる「ロコモティブシンドローム」や

「サルコペニア」という言葉を聞いたことがありますか?

 

いずれも高齢者における要介護の大きな要因となる運動器疾患です。

 

そして、中でも「ロコモティブシンドローム」は、近年子どもたちにも広がっていて

深刻な問題になっています。

 

それぞれの言葉を簡単にご紹介します。

 

フレイル:Frailty(虚弱)

 健康な状態と要介護状態の中間に位置し、

 身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと

ロコモティブシンドローム:運動器症候群

サルコペニア:筋肉減弱症

〈参考〉

日本整形外科学会HP

https://www.joa.or.jp/media/comment/locomo_more.html

一般社団法人日本生活習慣病予防協会

https://seikatsusyukanbyo.com/guide/locomotive.php

 

ロコモは大人だけの心配事ではなくなってきている

ロコモ(ロコモティブシンドロームの略称)は、年齢とともに

立ったり座ったりする機能が低下し、骨や関節などの「運動器」の働きが衰え、

歩くなどの動きに異常をきたす状態のことを指します。

 

先程述べたように、フレイルやロコモ、サルコペニアというと、

成人特に高齢になってからの心配事で、元々あった機能(できたこと)が

運動不足や加齢・疾病などにより低下(できなくなる)という状況を指します。

 

しかしながら現在、ロコモは子どもにも広がっていることがわかっています。

 

例えば、前屈・片脚立ち・雑巾がけなどができないお子さんが増えてきているのは

私も肌感覚で感じています。

こうした雑巾がけができない子どもも増えているようです

 

口腔領域であれば、

・お口ぽかん(いつも口が開いている)

・口呼吸

・食べこぼし(お口から食物が溢れてしまう、口角に食物がくっついて残っている)

・早食い

・食べ物を飲み込めなくて食べるのに時間がかかる

・発音がうまくできない

といった様々な所見が該当し、口腔機能の低下している患児さんが多くいらっしゃいます。

 

本来であれば、子どもの時は様々な運動機能が発達し、増強します。

けれど、ロコモがみられるお子さんは、本来の機能の成長発達が脆弱な状況なのです。

 

口腔領域にこういった所見がみられる場合

▼食べる

▼呼吸する

▼話す

▼表情を豊かにする

▼感染症予防

などの機能が弱くなってしまうことで健康に悪影響を及ぼしますし、

成人・高齢になった時の衰えが大きく急激に進んでしまう可能性が心配されます。

 

次回は、ロコモが広がってきた背景にある要因や予防についてお伝えしたいと思います。

 

宗田 香織

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

詳しいプロフィールはこちら

 

2024.2.13

子どもの発達における「遊び」の大切さ

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

ここ数カ月、当協会のメディアパートナーでもある『パパしるべ』さんにご助力いただき

「こども成育講座」の見直しを進めています。

 

先日、講座をモニター受講いただいたパパたちにお話を伺う機会がありました。

 

講座を受講してみての感想など貴重なご意見に加えて、

日ごろ、子育てに際してパパたちが欲しいと感じる情報についてもお話を伺うことができました。

 

その中で一つ印象的だったものを今回はご紹介したいと思います。

 

それは「家での遊びのネタに困っている」といったお声です。

 

「遊び」に関するご相談はママからもいただくことが多いですが、家庭の中で「遊び担当」を担うことが多いパパのほうが

より切実に感じていらっしゃるのかもしれません。

 

「遊び」というと、まず「おもちゃ」や「知育玩具」のようなものを思い浮かべがちです。

 

もちろんそうした「物」も大切ではありますが、同時に「どう遊ぶか」というのも忘れてはならない視点です。

 

「こども成育講座」での沢井佳子先生の講義「こどもの心理発達」では、ある課題が出されます。

 

子どもの論理的発達に応じた遊びを、実際の食べ物を使って考えてみるという内容です。

 

ここで沢井先生から毎回指摘が入るのは、「教材づくり」に凝ってしまい、課題の本質を見逃してしまっているという点です。

 

前述の「おもちゃ・知育玩具」にも通じる部分だと思いますが、「何で遊ぶか」というところに意識がどうしても向きがちで

「どう遊ぶか」や、周りの大人たちがおもちゃや教材を媒介にして、「どのような声がけや働きかけをするか」という視点が

抜け落ちてしまう傾向があるのです。

 

たとえば、特別な知育玩具を用意しなくても、食卓にあるものを使うことで

子どもたちは数や数量を理解していくことができます。

 

沢井先生編著の『6歳までの子育て大全』の中で「大人も本気で遊び相手になりましょう」という一文がありますが

それだけ子どもの発達における「遊び」の重要性は高いのです。

 

特別な費用や時間をかけず、日常の暮らしの中でできる遊びはたくさんあり、そうした遊びを意識して行うことで

子どもたちの「考える力」の土台が広がり、強固なものとなっていきます。

 

沢井先生が監修し、協会が開発した「オヤトコ診断」は、今現在のお子さんの興味関心のある分野を診断でき

年齢とタイプに合った遊びを紹介するアプリです。

 

遊びの紹介とともに、どういった声がけ、導きをしていったらよいかというアドバイスもお伝えしています。

 

また、『パパしるべ』さんと共同で遊びに関する講座の開発案も浮上してきています。

 

「遊び」というキーワードは、今年の協会の活動において、より大きなキーワードに

なっていくのではないかと思っています。

 

オヤトコ診断

https://www.oyatokoshindan.com/

日本こども成育協会カレンダーCALENDAR

理事 総合監修沢井 佳子(さわい よしこ)

こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。

日本こども成育協会YouTubeチャンネルはこちら