いま、子どもから青年、親世代から高齢者に至るまでの多世代が、
一人ひとりの 「こども」 に寄り添い、子どもの本質を見つめ「こどもを学ぶ社会」が求められています。
日本こども成育協会は、次代を担う子ども(0 歳~ 10 歳ごろ)の成長と発達を理解し、子ども一人ひとりが、自立した個人としてひとしく健やかに育つことができるよう、
最適な成育環境(人間・空間・時間・情報システム)の構築を目指します。
子どもの成育環境にあるモノやコトを創り出すことを「こども成育デザイン」と呼んでいます。
「育つ子ども」と「育てる大人」の幸福に配慮した「こども成育デザイン」が、
あらゆる産業やコミュニティにおいて、実現するように本協会は、発達心理学および子どもの成育に関する
諸科学の知見に基づいて製品やサービスの開発、人材育成の支援を行います。
現在、本協会では以下の「 3 つの視点」から子どもを学び、成育環境を構築する事業を行っています。
日本こども成育協会が賛助会員として参加している
日本子ども学会が
毎年秋に開催する「こども学会議」。
今年は秋田大学で開催されます。
日程:2025年11月 8日(土) 9日(日)
「子ども学」という領域を切り開き
学際を超えて学び、実践者も集まる場です。
大会長の瀬尾先生は私たちの「こども成育講座」で
「こどもの食行動」の講義を担当くださっている先生です。
ヒトと他の動物との「食」の比較をすることで
人間(主に子ども)の食の発達と行動を詳らかにする講義は
いつも受講者の頭の上に「ひらめき」を
沢山輝かせてくださる先生です。
子ども学に関心をお持ちの方は
この機会にぜひ秋田に集まりましょう!
※参加費が割引となる事前申込は10月10日までです。
※懇親会は、準備の都合上、当日枠はありませんので、
ご参加予定の方は事前申込がお勧めです。
チラシのダウンロードはこちら
https://kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/poster_21.pdf
日本こども成育協会が賛助会員として参加している
日本子ども学会が
毎年秋に開催する「こども学会議」。
今年は秋田大学で開催されます。
日程:2025年11月 8日(土) 9日(日)
「子ども学」という領域を切り開き
学際を超えて学び、実践者も集まる場です。
大会長の瀬尾先生は私たちの「こども成育講座」で
「こどもの食行動」の講義を担当くださっている先生です。
ヒトと他の動物との「食」の比較をすることで
人間(主に子ども)の食の発達と行動を詳らかにする講義は
いつも受講者の頭の上に「ひらめき」を
沢山輝かせてくださる先生です。
子ども学に関心をお持ちの方は
この機会にぜひ秋田に集まりましょう!
※参加費が割引となる事前申込は10月10日までです。
※懇親会は、準備の都合上、当日枠はありませんので、
ご参加予定の方は事前申込がお勧めです。
チラシのダウンロードはこちら
https://kodomoseiiku.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/09/poster_21.pdf
(一社)日本こども成育協会は
子どもの生命活動の入り口である「口腔」の発達に着目し、
1年をかけて歯科医師へのインタビューを重ねてまいりました
そして、乳幼児期から子どもの口腔の健康を願う歯科医師の多さに
心強さを感じるともに
「異職種連携」
「妊娠期からの“こども”の口腔管理」
が、これからの歯科医には必須だが
それをどうするかは「模索中」という言葉も多く聞きました。
少子化が進む現在、
ひとりでも多くの子どもが胎児期から母体と共にケアされ
出生後は、
子どもが保護者・保育者と一緒にいつでもアクセスできる
健康を支える成育環境が必要です。
つまり、
全国6万7千拠点を誇る歯科医院は
「超早期健康教育の専門拠点」=社会基盤
に成り得るのです。
そこで、2025年9月より、
歯科クリニックが社会基盤を目指し、地域に頼りにされ、
さらに発展し続けるためのプログラムをスタートします。
令和6年度の保険点数改訂でも着目されている
「異職種連携」
「食習慣指導」
にアプローチいたします。
概要はこちら
https://kodomoseiiku.jp/lp/ecoa/
【異職種連携の知見】
こどもの心理発達:胎児期から乳幼児期の子どもの認知発達
助産学:妊娠期から出生後の母体と赤ちゃんの心身の健康を支える知識
健康食育:親と子どもの健康を支える食生活習慣習慣のメソッド
【クリニックオリジナルのプログラム策定】
クリニックのコアビジョンの再構築
スタッフが「自走して」クリニックオリジナル企画を立案するフレームワーク
マイナス6か月~1歳半までに
親と子どもが定期的に「健康と口腔発達をチェック」するために
何度も通う歯科を目指す6日間のプログラムです。
歯科の関係者に限り、オンラインでの見学参加が可能です。
※ご興味のある方はお問合せフォームよりご連絡ください
https://kodomoseiiku.jp/contact/
弊協会の理事・沢井佳子が
書籍『「情報」用語活用辞典』(山川出版社)の
人名のセクションに掲載されました。
国内外の情報主要分野のキーパーソン約300名の内のひとりとして下記のように紹介されています。
“心理学者・認知科学者、子どものための視聴覚メディアの設計及び学習コンテンツの開発を専門とする。”
“日本こども成育協会理事として、子供の成育環境に人工知能(AI)やXRを利活用するプロジェクトを進めている”
以下は出版社の書籍紹介文です。
ーーーー
日本のAI研究の第一人者(『AIに心は宿るか』の著者。手塚治虫AI新作漫画プロジェクトにも参加)松原仁さん推薦!
「現代の手習いは『読み・書き・情報』! その基礎となる必須の知識がこの一冊に」
高校必修科目の「情報I」、文理共通で必修化が進む大学の「数理・データサイエンス・AI」(リテラシーレベル)にも対応!★高校生から社会人に必須の2100語(用語1800語、重要人名300人)を収録。全用語に英語を並記したコンパクトな用語辞典です。
ーーーー
是非お手に取って、人名項目の「さ」のページをご覧ください。
私たち大人はインターネットにつながらない日は無いくらいに、当たり前のように使っています。
そして、今の子どもは生まれた時からインターネットで世界につながることができる環境に育っています。
子どもがインターネットを安全に使うために「いつどのタイミングで教えたらよいか?」というのは保護者の方々からよく聞かれる問いです。
この度、ビッグローブ株式会社さまの
子ども向けインターネット教育コンテンツ「びっぷるクエスト」
の映像コンテンツを監修する機会に恵まれました。
主に小学校低学年から10歳くらいまでの子どもが楽しく映像を見ながら、時に一緒に考えながら、インターネットの安全な使い方について学ぶことができる全3篇の動画です。
日本こども成育協会では、子どもの認知発達(発達心理学)専門家の沢井佳子先生と、理事大塚千夏子で監修にあたりました。
ビッグローブ社ならではの楽しさと、確かさがありつつ、変容し続けるインターネットの世界を生き抜く基礎体力となる内容になっています。
↓ビッグロープ株式会社のリリースはこちら↓
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2025/08/250807-a
↓監修動画の視聴はこちら↓
ステージ1:インターネットにつながるものは?
ステージ2:「ウイルス」にご用心!
ステージ3:IDとパスワードって何?
ステージ4:サイトを見るときのおやくそく
ステージ1:長時間利用にご用心!
ステージ2:実はこわい?オンラインでのやり取り!
ステージ3:思いやりの気持ちを持とう!
ステージ4:課金のゆうわくに気をつけて!
ステージ1:個人情報に注意!
ステージ2:「著作権」に注意!
ステージ3:インターネットの情報は全部正しい!?
ステージ4:フェイクニュースにご用心!
日本こども成育協会シニアフェローの所真里子です。
子どもの安全の専門家として、
ブログ記事を担当しています。
暑かった夏がやっと終わり、季節は秋、冬へ向かっています。
暖房器具や加湿器が活躍するシーズンがやってきました。
本格的に使い始める前に
安全に使えるか?
置く場所は安全な場所か?
ぜひ点検してください。
暖房器具や加湿器は
「火」や「熱湯」を使いますので
思わぬことで火災や大ケガにつながります。
収納、保管場所から暖房器具や加湿器を運び、
いつも設置する場所に置いて、
準備完了! としていませんか?
いざスイッチを入れたら・・・
うまく点火しない、変な匂いがする、などなど。
そうならないために
使い始める前に安全点検をしてください。
収納、保管中にたまったほこりをはらい、
清掃しながら、部品の外れや欠け等がないか確認。
電源コードが極端に折れ曲がっているときは
コードが断線しているときがあります。
試運転のときに要チェック(詳細後述)
「取り扱い説明書なんて見なくても使える」
と思っていても、年に1回は正しく使っているか
確認しましょう。
取り扱い説明書が見当たらない場合は
メーカーのサイトやお客様相談室に
アクセスしてみてください。
試運転のときには
・変な匂いがしないか?
・電源コードが異常に熱くなっていないか?
・本体を動かすと電源が切れたり入ったりしないか?
気になる点があったら
修理に出す、買い替えを検討するなど
そのまま使い続けることはやめましょう。
特にお子さんのいるご家庭や
保育の現場、子どもが出入りする施設や共用部では
お子さんの成長・発達に合わせて設置場所の見直しが必要です。
「ここなら、子どもの手は届かないだろう…」
と感覚で判断していませんか?
例えば、手の届く範囲は、
このイラストのように、年齢によって目安があります。
また、電源コードは引っ張りやつまずきの原因になり、
お子さんが引っ張ったりつまずいたりすることで
暖房機器や加湿器が
倒れたり落ちたりする危険があります。
コードは壁や床に固定することをお勧めします。
また、引っ張られたらコードがはずれる
「マグネット式プラグ」の製品もあります。
「マグネット式プラグ」の製品のように
子どもの安全を考えた製品がある
ことを ご存じでしょうか?
続きは来週にお伝えします!
ーーーーーー
<執筆者プロフィール>
所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全
【専門分野】
子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員
【略歴】
ベネッセコーポレーションに20年以上勤め、教材編集、子ども研究、知育玩具や通販
商品の事故事例分析や安全基準づくりに取り組む。在職中に日本女子大学大学院で子ど
もの事故予防を研究。
2013年保育の安全研究・教育センター設立に参加。2021年4月~2025年3月まで、消費
者庁政策調査員として、教育・保育施設、放課後児童クラブ、障害福祉施設、介護施設
等から提出される重大事故報告書(約2500件/年)の調査及び照会業務に従事。
現在は子どもの安全の専門家として、研修講師、保護者への安全講習、製品安全行政
の委員、企業へのアドバイス等を行っている。
<著書>
『イラストで学ぶ 保育者のための「ハザード」教室
~子どもの「危ない!」の見つけ方・伝え方~』(ぎょうせい)
こんにちは。日本こども成育協会理事の大塚です。
現在開催中の
「Early Childhood Oral Academyトレーニングプログラム」を通して
お伝えしていること、気づいたことについてレポートします。
プログラム2日目の冒頭で、私は、
「学ぶ」と「仕事」というテーマで、
参加者と考えのやり取りをしました。
会場参加の方、オンライン参加の方を交えて、
マイクを通した言葉だけでなく、
チャット欄に「考え」をどんどん書き込んでもらうスタイルは
大変インタラクションに富んだものとなりました。
ここでは、その内容を振り返りつつ、
参加者の皆さんの生の声を交えてレポートします。
プログラムは前回の振り返りからスタートしました。
印象的だったのは、
参加者の皆さんが自分の気づきを率直にシェアしてくださったことです。
歯科衛生士Yさんはこう語ってくださいました。
「自分のクリニックの強みを考えるとき、
最初は設備や機能など“見えるもの”ばかりに目が向いていました。
でも振り返りを通して、
人やコミュニケーションといった“ソフト面”こそ
大切だと気づかされました」
また、3人のお子さん子育て中の保育士Sさんは
助産学の講義を振り返って、
「助産師さんとは毎回(出産時に)簡単な会話はしてきましたが、
ここまで深く聞いたことはありませんでした。
妊婦さんや女性に寄り添うとき、
使う言葉が変わってくると感じました」
とお話ししてくださいました。
こうした声は、知識を得ることにとどまらず、
それを自分の経験や視点に照らして捉え直すことの大切さを
強く物語っています。
学ぶ意欲の強い参加者の方々へ、
あえて、こんな問いかけをしてみました。
「なぜ、私たちは学ぶのでしょうか?」
すると、チャット欄には次々と答えが流れてきました。
「自分を知るため」
「より良い結果を生むため」
「選択肢を増やすため」
こうした言葉があふれた瞬間、
画面越しでも参加者の“学びたい気持ち”をさらに感じることができました。
そこで、私から
ディズニーランドのキャストを例に挙げました。
分厚いマニュアルで決められたことをやるのではなく、
「ディズニーの世界観を愛し、ゲストに喜んでもらう」
というシンプルな理念を深く理解し、
一人ひとりが自ら考えて行動していること。
歯科クリニックもそれに当てはまるとお伝えしました。
学びとは=「知識を主体的に考え行動する力に変える」ため
このセッションを通して
プログラムの参加者との間に
共通の認識を持つことができたと感じました。
次のテーマは「仕事とは何か?」でした。
チャット欄には次々と
「社会貢献」「ライフワーク」「人生を豊かにするもの」・・・
と書き込まれました。
私はそのうえで、シンプルに
「誰かの役に立ち、その対価として報酬を得ること」
と定義しました。
さらに、少子化・人口減少の現実を
「下りのエスカレーター」に例えました。
この比喩に反応して、チャット欄に
「今のままではエスカレーターに流されていくだけ。
学びは駆け上がるための“筋トレ”だ!」
と書いてくださった方がいました。
まさにその通りです。
社会が下りのエスカレーターとなっている以上、
私たち自身が筋力=学びと実践力をつけなければなりません。
そしてそれは、
一人ではなくチーム全員で取り組むことで、
初めて組織の力になります。
Early Childhood Oral Academyトレーニングプログラムでは
クリニック全体の「考える力」「主体的に実践する力」の
向上の機会として「知識インプット」「考えのアウトプット」を
繰り返いし行います。
その目的を参加者お一人おひとりと共有できた時間となりました。
レポートまとめ
プログラムの2日目を終えて強く感じたのは、
学びは“自分のため”にとどまらず、“周りをより良くする力”に変わるということです。
参加者の発言やチャットの文字に私自身も学び、また励まされました。
ーーー
Early Childhood Oral Academyにご興味のある方は
是非,お問合せフォームに「ECOA」とご記入いただき送信ください。
こんにちは、歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
9月に入ると園や学校・地域の避難訓練などが行われ
“防災”について考える機会が増えたかと思います。
今回のブログでは災害時の口腔ケア、特に
・防災バッグにどんな口腔ケアグッズを入れておいたらよいか?
・災害時の口腔ケアでのポイント
に焦点をあててお伝えします。
私も防災バッグについての情報を元に
“これがあったら安心・必要”と思う物を集めて、
リュックサックに入れ枕元に常備しています。
毎年9月頃には非常用にローリングストックしている
食料品と共に防災バッグの中身に
“期限切れがないか?”
“今のままで良いか?”
と確認します。
災害といっても様々なので、
その時の状況によって必要なものが違うでしょうし
悩みだすと何を用意しておけば良いか??
本当に悩んでしまいます。
飲料水などこれだけは外せない!!
という物のひとつが口腔ケアグッズ
“歯みがき用品”です。
私はこれらも必ず確認しています。
ネットショップなどで防災バッグを検索すると、
数年前までは歯ブラシ等の口腔ケアグッズが入っていることは
殆どありませんでしたが、
ここ最近では入っていることも多くなりました。
製造者・消費者共に災害時の口腔ケアの意識が
高まりつつあるという印象を受けます。
歯科衛生士としては大変嬉しいことです。
ただし、口腔ケアグッズは
元々防災バッグにパッケージされた物ですと
使用感や味など“いつもと違う”ことで、
結局使わなかったり効果的に口腔ケアができず
口腔内の状態が悪化してしまう…
といった問題も発生します。
ですので、
防災バッグに入れる口腔ケアグッズは
『いつも使っている歯みがき用品』をベースにし、
『+アルファの“災害時だからこそ便利な物”』を
ご用意していただきたいのです。
さて、“いつもの歯みがき用品”はどんな物を使っていますか?
・歯ブラシ
・フロス(糸ようじ)
・歯間ブラシ
・歯磨剤(歯みがき粉)
・デンタルリンス(液体歯磨剤)
・舌ブラシ…
などの口腔ケアグッズがありますが、
歯ブラシの大きさや歯磨剤であれば
大人用子供用でフッ素濃度の違い等もあり、
ご家族それぞれ必要な物が違いますね。
できれば、1人分をクリアポーチ等に個別に入れて
防災バッグに用意することをおすすめします。
災害時は気持ちの余裕もなくなりますので、
口腔ケアグッズやポーチに名前を書くなどして
お子さんにもわかりやすい工夫をしておくことは
ママやパパの安心のひとつになると思います。
防災バッグの容量の制限も考慮しないといけません。
・歯磨剤を一人ひとつずつは入れると防災バッグが重くなってしまう
・歯磨剤とデンタルリンス両方入れるのは難しい
など家族が多くなると困ることも出てきます。
そういった場合は、
・歯磨剤は大人用と子供用一つずつ入れておく
・お子さんの年齢によっては親子で共有できるデンタルリンスにする
などいつもと違うけれど、
災害時の代替案を検討してみるのも良いと思います。
“災害時だからこそ使える物”としては
・デンタルリンス
断水時や避難所などで水がつかえない、洗面所が混んでいる、
などで、うがいがいつも通りできない時に活用できる
・歯みがきシート、歯みがきナップ
歯みがきを丁寧にする余裕がない時にもサッと使えます。
甘い味がついているので、気分転換にもなります。
ただし“災害時に初めて使う”となると
ストレスに感じることもあるので
普段から“お試し”してどんな風に使うのか確認して
慣れておくことをおすすめします。
さて今回は災害時の口腔ケアについてお伝えしました。
これをきっかけに、日常の口腔ケアと共に
災害時の口腔ケアについてもご家庭で話し合う機会になると嬉しいです。
ーーーーーー
ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。
日本こども成育協会シニアフェローの所真里子です。
子どもの安全の専門家として研究を進める傍ら
事故防止のための監修、コラム執筆を行っています。
前回は、
子どもがものづくりをするようなイベントを開催する際の
キット選びの注意点についてお話をいたしました。
今回は「安全な環境の作り方」についてお話しします。
今回立ち会ったワークショップの会場は
屋内で、50㎡くらいの明るいお部屋で目も行き届く良いハコです。
親子で「椅子づくり」を行う、ということで
作業台として会議用の机を並べて広いスペースを作っていました。
そして、その周りにパイプ椅子が並んでいました。
早速、イベントのご担当者に一緒に考えてもらいました。
では、どうするか?
参加者をお迎えするときは、
机の上にキット等を並べておき、
集まった方から親子で椅子に座っていただく。
↓
一通りの説明が終わり、
チェアづくりを始めるタイミングで立ち上がっていただき、
椅子を片づける
↓
参加のお子さんは立って作業。
子どもにとっては、机の上より、床の上での作業がしやすいようでした。
実際にやってみると、
椅子を片づけた分、スペースが広くなり、
参加者にとって動きやすい環境になりました。
午後には机も片づけて、
説明を受けるときにはパイプ椅子を出して
実際に椅子づくりをするときには
床の保護シートの上で自由な体制で作ってもらいました。
出来上がったチェアは自宅にお持ち帰りできます。
自分で作ったチェアですから
大切に使ってくださるでしょうが、
使い方を誤ると思わぬケガにつながります。
お持ち帰りの際には、
キットについていた取扱説明書(注意書き)を一緒に渡し、
特に注意してほしい点を口頭でお伝えするようにアドバイスしました。
例)椅子なので踏み台にしないでくださいね
ネジが緩んでいないか時々チェックしてくださいね、等
今回はワークショップで作ったモノの持ち帰りですが、
参加者にプレゼントを用意したり、
くじ引きの景品を用意したりするイベントもありますよね。
これらによく使われる安価な玩具(おもちゃ)は、
ネットで多数売っています。
総じて、
安価な玩具の対象年齢は3 歳以上あるいは6 歳以上のもの
が多いので注意してください。
参加のお礼を申し上げながら、
持ち帰ったあとのチェアの注意点をお伝えしたところ、
保護者の皆さんは「なるほど」という表情で聞いてくださいました。
安全の話をすると、
「危ないイベントだと思われるではないか・・・」
と拒否反応をされる方もいますが、本当にそうでしょうか?
準備段階で安全確認をすることで、
スタッフにも参加者にも危ない点を事前に伝えることができ、
何らかの対策がとれます。
子どもが楽しく自由に経験を重ねるための環境を
安全なものとするために、何ができそうか、
一緒に考えていきましょう。
ワークショップのレポート記事はこちら
https://kodomoseiiku.jp/blog/250627-2/
書籍「保育者のための『ハザード』教室」の詳細はこちらhttps://shop.gyosei.jp/products/detail/11579?srsltid=AfmBOoqTKT5xfNhP8B58DJP_gEHewFiXCNiesq1q4NP-HUHiPgBjXIbr
*******
日本こども成育協会では、子ども向けイベント、ワークショップ、施設等の「安全の確認」に取り組んでいます。ご
相談等はこちらまでご連絡ください。
https://kodomoseiiku.jp/contact/
ーーーーーー
<執筆者プロフィール>
所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全
【専門分野】
子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員
はじめまして。日本こども成育協会シニアフェローの所真里子です。
子どもの安全の専門家として、
ブログ記事を担当します。
去る6 月14 日(土)に八王子のABC 住宅公園で行われた
親子ものづくり体験「親と子の関係が育つチェアづくり」
ワークショップの安全面をチェックするために監修を担当しました。
(当日のレポート記事は当ブログの最後にリンクを記載しています)
これからの季節、
お子さんが参加するイベントやワークショップ等を
企画されている方もいらっしゃるでしょう。
楽しい時間も、思わぬ事故やケガが起こると、
一瞬で悲しい残念な時間になってしまいます。
安心してイベントを行うために、どんな点に気を付けたらよいか、
6 月のチェアづくりワークショップを事例にお話しします。
チェアづくりのようなモノづくりがメインの
イベントやワークショップの場合、
モノづくりに必要な材料一式がそろったセット(キット)が便利です。
ネットで検索すると、いろいろなキットが出てきますが、
表示された画像と価格だけを見て、
ポチっと注文していませんか?
このチェアづくりワークショップの安全監修をしたきっかけは、
キット選びでした。
ご担当者から、
「いろんなキットがあるけれど、
安全に作れるものを選びたいからアドバイスがほしい」
というSOS が届きました。
候補にあがっているキットの販売サイトには
作り方の動画が公開されていましたので早速チェック。
大人(親)が組み立てるとはいえ、
近くに未就学児がいる環境であることを考えると、
工具を使用するプロセスは最低限にとどめたほうがよい
と思いました。
具体的に、ケガが発生しそうな場面も
いくつかピックアップし、お伝えしました。
また、サイトには
「ご家族みなさんで製作してはいかがでしょうか」
とあるのですが、
取り扱い説明書が見当たらず、
対象年齢や注意表示内容が確認できませんでした。
子どもが組み立てる今回のケースを考えると、
材料の木材の角の処理が荒い(尖っている)点が気になりました。
これらのアドバイスを提示して、
それを受けたワークショップ担当者は
キットの販売事業者に取り扱い上の注意等の問い合わせをし、
「木材の角を丸くする処理をしたうえで納品してほしい」
と交渉をしたそうです。
今回はワークショップの立ち合いもさせていただきました。
会場につくと、会議用の机とパイプ椅子が並んでいました。
机も椅子も大人仕様ですから、
子どもの足が床につかないパイプ椅子に座って作業するのは
体勢が安定せずに危険ですよ、と担当者に伝えました。
続きは来週にお伝えします!
ーーーーーー
<執筆者プロフィール>
所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全
【専門分野】
子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員
同イベントの記事「なかよし親子の“意外”なチェックポイント」はこちら
こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。
7/17(木)に【保育博WEST 2025】にて、
主に保育士さん向けの歯磨きワークショップに登壇しました。
そこで、今回のブログではワークショップレポート第2弾をお届けします。
食事・会話・呼吸・歯みがき…
と日常のすべてにおいて歯や口はとても重要な器官です。
しかし、意外と知らないことも多く、
歯みがき競争をワークショップで行うと参加者の皆さんから
必ずと言っていいほど
「今まで全然違うことやっていた。」
「初めて聞くことばかりだった。」
とおっしゃいます。
そこで今回のワークショップでは、
意外と知らないことの代表となる
“唾液”についてのお話もしました。
唾液は、
その役割を知ることで
体にとってとても大切な作用があることがわかります。
►唾液については過去ブログ参照(リンクは記事下にあります)
保育園での歯みがきの実施が少なくなっても、
園の遊びの中で唾液をたくさん出せる動きを取り入れると
『お口を健康に育てる』ことに繋がります。
保育士や歯科衛生士が保育園で
このような取り組みを行うことで
子どものころからの習慣となり
むし歯や歯周病の予防になるのです。
保育園での食事や遊びは
口腔の成長発達に欠かせないことであり、
そこで歯科衛生士が関わる意義は大いにあると考えています。
また、保育園と歯科医院での連携も必要不可欠です。
歯科医院にいらっしゃる患者さんの多くは
「歯医者さんでこんな質問したら怒られそう…」
と心配事や悩み事を打ち明けられない方も少なくありません。
そこで、
園児や保護者が慣れ親しんでいる保育事業者の
皆さんからのアドバイスと共に
「どんな些細なことでも歯医者さんで聞いて大丈夫ですよ。」と、
ひとことお伝えしていただけると、
保護者の安心と共に連携のきっかけになるのではないかと感じます。
園と園医のクリニックは、検診時だけでなく
日ごろの連携を強めていくことは
保護者にとっても子どもにとってメリットしかありません。
また、
保育は保育園だけ・歯は歯科医院だけで行うのではなく、
さまざまな専門家が多角的な視点で
子どもに関わり合えることを願っています。
►唾液についての過去ブログ参照
お口徹底解説〈Part2〉口腔の基礎知識:
唾液が出過ぎるのはNG?なんで唾液が出るの?唾液の役割を知ろうhttps://kodomoseiiku.jp/blog/240116-2/
ブログ筆者:宗田 香織(歯科衛生士)
1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。
2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・
インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。
2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。
◆歯科クリニック向けプログラム
『Early Childhood Oral Academy』 トレーニングプログラム
概要: https://kodomoseiiku.jp/lp/ecoa/
第1期が9月より始動します。※学科見学可能です
第2期の募集もまもなく開始します。
※ご興味のある方はお問合せフォームよりご連絡ください
https://kodomoseiiku.jp/contact/
こどもの心理発達と行動を7つの領域から観察することで、それぞろえの領域で「今できていること」と「これからできること」を見つけ、こどもの状や胃や個性に合わせた適切なコミュニケーションを生み出すことができます。
この講座では「こどもの今」を多角的に観察するためのアプローチをお伝えします。