文字の学習がこどもの発想を細らせる!?

こどもの認知発達のスペシャリスト沢井佳子先生と、

料理芸人で自らも3歳と5歳のお子さんのパパであるクック井上。さんの

トークショーレポート第3弾。

前回は、小学校入学前にしておくべきことについて、沢井先生からの

アドバイスをお伝えしました。

 

前回の記事はこちら

▷入学前にしておくべきことは?―ソノママホリデー沢井佳子先生トークショーより

 

4~5歳ぐらいは、小学校入学してから困らないようにという親心もあり、

何かと先回りをした学習をされるご家庭も多いようです。

 

けれど、発達心理学の研究によると、この時期に「詰込み型」の学びをしてしまうと、

弊害を生じてしまうことがあるそうです。

 

5歳半ぐらいになると、頭の中に思い描ける量(短期記憶)が増え、

おとなの半分ぐらいになります。

 

たとえば、おとなが1度に覚えられるのは、電話番号の7桁ぐらいと言われています。

 

その半分ですから、4桁が1度に覚えられる量なのです。

 

そうした時期に、文字を書いたり、漢字を覚えることを鍛えすぎてしまうと、

作文を書くときなどに、内容にあまり気が回らなくなってしまう傾向があるようです。

 

文字の書き順などについて、おとなからあれこれと注意をされると、

それを処理するだけで全メモリーを使ってしまうからです。

 

「あ」とちゃんと書かないと、ママに叱られる。

 

その結果、「あ」を使って何を言おうとしていたんだっけ?となってしまうのです。

 

 

豊かな発想やイメージがあっても、書いているうちにそうした発想やイメージが

どんどん痩せていってしまう。

 

 

沢井先生がおこなった実験では、口頭で作文を話してもらうと、

5歳半ぐらいのお子さまは、ものすごい壮大な物語を作ったそうです。

 

ところが、「自分で書いてごらん」と言うと、情報が1/10くらいに

やせ細ってしまいました。

 

こうした点を養育者の方には注意してほしい、というのが

沢井先生からのアドバスです。

 

 

次回は、お子さまの豊かな発想やイメージを細らせないために、

養育者の方はどのように接したらよいかについてお伝えいたします。

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