スポーツドリンクでむし歯にならないために①

こんにちは。『こども成育インストラクター《食専科》』アンバサダーで

歯科衛生士の宗田香織です。

 

蒸し蒸しとした梅雨らしい1日もあれば、気温が上がって

真夏日になる日もありますが皆さん体調崩していませんか?

 

私も少し疲れ気味で、冷たいジュースや炭酸飲料で

さっぱりしたい時があります。

 

蒸し暑い時期や体温が上がりたくさん汗をかく時には

水分と共にミネラルも失われやすくなります。

 

これからの時期は熱中症予防のために

スポーツドリンクを飲む機会も多くなるかと思います。

 

そこで、今回はむし歯予防の観点から

スポーツドリンクの飲み方の工夫についてお話ししていこうと思います。

 

スポーツドリンクは甘く清涼感があり、暑い季節には飲みやすいため、

1日を通して飲んでいるというご家庭もあるようです。

 

熱中症予防のひとつとして効果的ですし、とても手軽ですので、

お子さんに限らず大人も活用していただいて良いと思います。

 

けれど、むし歯予防の観点から見ると摂取量や飲み方にポイントがあります。

 

キーワードは

《糖分量とph(酸性度)》

 

では、まず《糖分》からお話ししていきますね。

 

スポーツドリンク(500mlペットボトル)に含まれるお砂糖の量はおよそ33g前後。

 

スティックシュガーに換算すると10本以上と、かなり大量に含まれています。

 

お子さんが500mlを一気に飲み干すと言うことはないと思いますが、

むし歯菌の餌となるお砂糖をたくさん、また1日に何度も摂取することで

むし歯のリスクは高まります。

 

また、《ph(酸性度)》については含まれるクエン酸などにより

およそph3.5で酸性の食品です。

歯は酸に対して弱く、長時間接していると溶かされてしまいます。

 

普段は唾液の効果(自浄作用)で中和され修復(再石灰化)されます。

 

したがって、酸性度の高い飲み物を、1日を通して飲み続けていると

歯が溶けやすくなります。

 

当然、むし歯のリスクは高くなりますね。

 

では、どうしたら熱中症対策をしつつ虫歯予防が出来るか?

 

次回は、いくつかのポイントをお伝えしたいと思います。