お子さんを”歯医者ぎらい”にしないために(1)

いつもブログを読んでくださっている皆さん、こんにちは。

こども成育インストラクターアンバサダーで歯科衛生士の宗田香織です。

今回は、クリニックでのお子さんを診療する際に、

「歯医者ぎらい」にさせないための取り組みをご紹介したいと思います。

 

私が現在勤務しているクリニックで数ヶ月前から

担当させていただいている3才の男の子がいます。

むし歯があるから治療して欲しいという事で

お父さんと一緒に来院されました。

 

実際に乳歯にむし歯があり治療が必要なのですが

歯科受診に慣れていません。

そのため恐怖心があり、年齢的にも治療について説明しても

理解がまだ出来ません。

 

歯科医療に携わっていてむし歯を見つけると、どうしても

「早く治してあげたい!!」と腕まくりをしてしまいます。

もちろん親子さんとしても

「心配だから早く治して欲しい!!」と思われるでしょう。

 

でも、ここでのアプローチの仕方が

「そのお子さんが歯医者ぎらいになるか否か」の分かれ道なのです。

 

もちろん早急に治療必要な場合であれば

治療からスタートします。

 

けれど、

・痛みが無くて経過観察できる状態

・短い期間で通院して経過を観ることが可能

・永久歯への生え代わりの時期が近い

などの場合は一旦、トレーニングを優先することがあります。

(トレーニング中でもむし歯の進行が顕著な場合は治療を行います。)

 

そういった治療前トレーニングなどの取り組みを行っている

クリニックや歯科医師・歯科衛生士も増えたと思います。

 

私がまず行うのは《歯みがきを通してのふれあい》です。

 

まずはママのお膝の上からスタート!

ユニット(診療台)に上がれなくても良いのです。

 

椅子に座った状態や、キッズスペースがあるクリニックで保護者の同意さえあれば

そこでゴロンと横になってでも良いのです。

 

そして、歯みがき出来なくてもこっちを向いてお話ししてくれる

お口はNGでもほっぺを触らせてくれる

その流れでお口も触らせて見せてくれる。

 

そのついでに、前歯も触らせてくれたらよく頑張ったね!

という感じで進めていきます。

 

次回へ続く