緊急事態から生まれた「新たな挑戦」―日本こども成育協会 2020 上半期編

2020年の最後は、2週にわたって日本こども成育協会のこの1年を振り返ってみたいと思います。

 

まずは1月~6月の半年間ですが、当協会も感染症拡大の影響を大きく受けた期間となりました。

 

外出自粛などの規制が続く中でまず取り組んだことは、

開発中であった親と子の関係性の診断WEBアプリケーション『オヤトコ診断』のリリースを早めることでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

幼稚園の休園やリモートワークの推進などにより、「おうち時間」や「親子で過ごす時間」が一気に増加、

密室育児の可能性が高まる中で、親子関係を今一度客観的に見つめ直し、豊かな親子の時間がさらに増えること、

『オヤトコ診断』が少しでもそのお役に立てることを願っての決断でした。

 

さらに、5月には『オヤトコ診断』を補完するWEB情報サイト『ソノママネット』を公開し、

「こどもとの関わり方や伸ばし方」「子育ての迷いごと」へのさまざまなヒントのご提供も

開始することができました。

 

協会の設立以来3年間、約半年ごとに開催を続けてまいりました

『こども成育インストラクター〈食専科〉』講座にも大きな変更が生じました。

 

先週のブログにも記載いたしましたが、4月18日に開講した第8期の受講形態を急遽変更し、

協会のセミナールームからのzoom配信で講義を受講いただきました。

 

かねてよりオンライン上の学習サポートシステムの準備を進めており

zoomによるオンライン講座にはこのプラットフォームが大いに役立ちました。

 

一方で、オンライン配信の知識や経験、そして必要な機材も協会では持ち合わせていない状態でしたが

理事である大塚の古くからの友人で、動画制作などを本業とされている中西賢一さんの多大なるご協力のもと、

なんとかこの緊急事態を乗り切ることができました。

 

幸いにも中西さんのご自宅が事務局と同じ人形町にあり、より快適な配信環境を実現するために、

必要な機材を取りに何度も往復いただいたりもしました。

 

講師陣にも来所いただき、感染症対策に最大限の配慮をしながら講義をしていただく

という異例の事態。

 

秋田大学の瀬尾知子先生は上京が難しく、大学内の先生の研究室と東京のセミナールーム、

そして受講生のみなさんと3拠点を結んでの講義配信にも挑戦することになりました。

 

カメラ越しの講義という、先生方にとっても慣れない環境ではありましたが、

これまでと変わらぬ熱量の高い、そして密度の濃い講義を展開していただきました。

 

すべてが手探りで、手作り感満載のオンライン配信でしたが、この経験が糧となり、

今秋からの完全通信教育化にも踏み切ることができたように思います。

 

また、1年の折り返し地点の6月には、オンライン体験フェス実行委員会&TABICA共同主催の

『親子でオンライン体験フェス』に隅弘子先生が登壇。

 

 

 

 

 

 

 

 

急遽決まった参加ではありましたが、『こども成育インストラクター〈食専科〉』から派生した

ミニ講座「おやこでウンチスタディ!」を隅先生が考案くださり、

全国のちびっこやお母さま、お父さまにお届けすることができました。

 

このように異例尽くしの2020年上半期。

 

事務局自体もリモートワークになり、沢井佳子先生をはじめ協会に関わってくださる方々との

お打ち合わせなどもオンラインが主体となりましたが、皆さまの多大なるご協力のもと、

何とか前に進むことのできた半年間となりました。

 

次回へ続く。