マクドナルドの『ハッピーセット®』と三項関係〈前編〉

2021年1月8日(金)よりリニューアル販売が開始された日本マクドナルド株式会社

(以下日本マクドナルド)の「ハッピーセット」。

 

発売に先だって約20社ほどのメディアに向けにオンラインで開催された

ハッピーセットリニューアル説明会に、当協会理事の沢井佳子先生が参加し、

こどもの発達における「遊び」や「おもちゃ」の重要性についてコメントされました。

 

日本マクドナルドの「ハッピーセット」のはじまりは1987年。

「お子さまランチ」として提供が開始され、1995年に「ハッピーセット」という

ネーミングにリニューアルされました。

 

その年間販売個数は約1億食にのぼり、おもちゃは様々なキャラクターとの

コラボレーションやイベントに合わせた展開がされています。

 

お子さまが大好きな「おもちゃ」とのセット商品であることは、

よく知られているところですが、そのおもちゃは世界で統一された

安全基準に基づいて制作されています。

 

また、「モノを大切にする気持ち」を育み、行動につなげるという観点から、

遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃを回収しトレイにリサイクルする

「おもちゃリサイクル」の活動や、本を通じた親子のかけがえのない時間を

過ごしてほしいという願いを込めた「ほんのハッピーセット」なども展開されています。

 

そして、「家族の幸せと、未来を担う子どもたちの健全な成長へのサポートを

より強固なものとし、これまで以上に家族に寄り添う存在になる」という

今回のリニューアルの趣旨に日本こども成育協会は賛同し、

企画に参加させていただくこととなりました。

 

日本マクドナルドでは、ハッピーセットのリニューアルにあたり

お母さまを対象とした調査を実施しています。

 

その結果、お母さま方はお子さまに「好奇心」「集中力」

「マナーやルールなどの社会性」、さらには生きる力である

「クリエイティビティ」「イマジネーション」といった力を

身につけてほしいと願ってはいるものの、具体的にどうやってそうした力を

伸ばしていいのかわからないという回答が多数を占めていることがわかりました。

 

沢井先生は、昨年のパンデミックで私たちが直面したような

「先が見通せない」状況下にあるからこそ、こどもたちには『今・ここ』を超えて

広く多様な世界を頭に思い浮かべる想像力を鍛え、理解や発想に優れた

大人になってほしいとお母さま方は願っているのではないかと推察しています。

 

また、想像力や表現力は、「その子らしさ」と言われるような個人の資質を

活かせる能力でもあります。

 

「クリエイティビティ」「イマジネーション」といった力を育みたいというのは、

「わが子の資質や可能性を伸ばし、わが子らしく生きてほしい」という

お母さま方の気持ちの表れとも考えられます。

 

次回へ続く。