『6歳までの子育て大全』をテキストとして採用 フィーノリッケペダゴー資格認定講座の第一期を受講して

フィーノ株式会社様が主催するフィーノリッケ(R)ペダゴー資格認定講座に

当協会理事 沢井佳子先生編著の『6歳までの子育て大全』が採用されました。

 

デンマークでは、教科指導とは別に、子ども(0-18歳)の状態を理解し、

一人ひとりに沿った生活および社会性、人間関係など、人間としての可能性を育む

専門職として、「ペダゴー」という対人職のプロフェッショナル人材が

幼児教育の現場から学校に配置されています。

 

そして、北欧デンマークの国家資格「ペダゴー」の教育プログラムを参考に、

日本独自に教育プログラムを開発されたのが、フィーノリッケ(R)ペダゴー資格です。

 

詳しくは:https://flp-dk.org/

 

本講座で、こどもの発達を理解するモジュールの教科書として

『6歳までの子育て大全』を採用したいという申し出を受けました。

 

本書が教科書として採用された理由は以下の3点です。

◇「発達スケールガイド」による発達の道のりのわかりやすさ

◇「三項関係」、「子どもの認知発達7つの領域」は、子どもを理解するうえで

  大切な基礎知識であり、わかりやすくガイドされている

◇  ケーススタディとして71のQを紐解けること

 

沢井先生もデンマークの教育の在りようには関心が高く、

また同国は発達心理学者ピアジェの認知発達のプロセスについて

教育現場に取り入れている背景もあります。

 

そのスタイルを提唱し、日本での普及と実践を行っているフィーノ(株)に対しても

協力したいということで教科書としての採用に賛同してくださいました。

 

 

フィーノ(株)代表取締役鈴木 孝枝さんと

当協会理事大塚

 

 

 

 

そして、12月10日・11日には第一期となる講座が開催され、

当協会理事 大塚千夏子が見学させていただきました。

 

フィーノリッケ®ペタゴー資格認定講座では、子どもから大人まで関わる

「対人職」としての思考や態度、スキルを提供しています。

 

1日目は座学を中心に、「自分を通して人とは何か?人との関わりとは何か」を

学び、受講生同士でワークをしながら考えを深めていきました。

 

特に、自分や他者の背景に思いを馳せるワークは新鮮で、

自分と他者とをそれぞれに異なる人として見ることの有用性が理解できました。

 

「こども成育インストラクター」の皆さんにも、常々、保護者や相談者の気持ちに

寄り添ってほしいとお伝えしていますが、具体的な「寄り添う方法」について

明示はしていませんでした。

 

プロフェッショナルとして「寄り添う」には、その人の背景を理解しようとする

態度が重要であると改めて認識することができ、当協会の講座にもぜひ活かして

いきたいと思いました。

 

このように、「こども成育インストラクター<食専科>」資格も「対人職」であり、

知識だけでなく、相手のために何をするかを考えられる人材であると考えると、

「対人スキル」は重要です。

 

こども成育インストラクターにとっても、フィーノリッケ®ペダゴー資格での

学びは大いに役立つものと実感しました。

 

また、当協会の「こども成育講座」で提供している学術的な知識は

フィーノリッケ®ペダゴー資格でも役立てていただけます。

 

こうした連携も視野に入れ、今後、共に子どもにかかわる人材育成の輪を

広げていきたいと考えています。