発達の階段をのぼっていく子どもたち

こんにちは! 日本こども成育協会の「中の人」です。

 

先日、あるドラマを観ていたのですが、

 

バレエの実力が思うように伸びず、友だちと自分を比較して

バレエを辞めようかと悩む少女に対して、その母親が自身の父親から受けた

アドバイスの話をしている姿がとても印象的でした。

 

 

実力は、坂道のように一直線に右肩あがりで上昇していくものではない。

 

階段のように一段一段登っていくものだ。

 

そして、階段の踏み面に立ったところで人は悩み、諦めてしまう。

 

その踏み面が永遠に続き、もう上には登れないのではないかと

挫折してしまうからだ。

 

 

階段の絵を描きながら、少女にそのように説く母親。

 

その階段の絵を見て、「子どもの発達の順序」と同じだなと思いながら観ていました。

 

 

『こども成育講座』での沢井先生の講義や、編著『6歳までの子育て大全』でも

「子どもの発達の順序」が冒頭に出てきます。

 

 

子どもの発達は、生まれつき内蔵されているプログラムが、周囲からの刺激を受けて、

順々に姿を現していくようなもの。

 

その順序はあらかじめ決まっていて、途中の段階を飛ばしたり、外から無理やり

スピードアップさせたりすることはできません。

 

-『6歳までの子育て大全』 24ページより-

 

ともすると、一足飛ばしで登り続けていくことが「優れている」という

子育ての風潮があるなか、お母さまやお父さまにこの発達の順序の話をすると、

とてもホッとされます。

 

 

先ほどのドラマの少女が、バレエの実力を伸ばしていく階段の途上で

踏み面で立ち止まり悲観したように、保護者の方もお子さまの発達の踏み面で戸惑い、

周りのお子さんとの速度の違いに思い悩まれることが決して少なくありません。

 

けれど、止まってしまったかのような現象は永遠ではなく、

いつかタイミングが来たときに、かならず次の段階に登ることができる。

 

そうした子どもの発達に関する知見を伝え続けることは

子どもたちの可能性を広げていく大きな助けになると私たちは確信しています。

 

 

そして、こうした知見が子育ての場で一般的となり

ドラマで描かれていたように親から子へ語り継がれていく。

 

そのお手伝いを、日本こども成育協会がしていけたらと強く感じたエピソードでした。

 

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