Q:【食べ方のこと】おかわりに何度もくる子どもに対して、どこまでの量をあげたらいいでしょうか。子どもが求めるだけ、いくらでもおかわりを与えるのはどうなのかと不安です。肥満児も問題になっているので、判断に困ることがあります。

A:応援アドバイス:瀬尾 知子(せのお ともこ)先生



大好きな人、身近な人と一緒に食事をすると、会話や食が弾み、食事の摂取量も多くなるといわれます。

保育園で、大好きなお友だちや先生と食べる食事は楽しいもの。みんなが美味しく食べていると、もうお腹はいっぱいでも、ついつい何回もおかわりをするお子さんもいます。また、本当に沢山食べるのが好きで、おかわりをするお子さんもいます。

子どもの体格にも個人差があり、食の細さにも個人差があります。普段の様子をよく観察して適量以上(何度もおかわりをする)の場合には止める方が良いと思います。また、肥満の問題がある場合には、保育者の対応だけでは難しく、家庭との協力が欠かせないと思います。何度もおかわりを要求するお子さんは、食べるのも早いので、ゆっくり食べる働きかけも必要ですね。

瀬尾知子先生

「こどもの食認識カード」という独自の子どもに対するインタビューツールを開発。全国各地の保育園等で調査を行うなど、「子どもの食行動」について研究を深めている。

秋田大学教育文化学部・准教授
お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科
博士後期課程単位取得退学。
博士(生活科学)
10年間の中学・高校での教職経験を経て、現職。
専門は発達心理学、幼児教育学