発達心理学とこども発達スケール

◆発達心理学 [Developmental Psychology]とは

発達心理学は、人間の生涯(胎児期から老年期まで)の時間経過にともなって生ずる、さまざまな心理的変化の法則性や機構を、科学的に探求する学問領域です。

 

とくに下記領域で得られた知見は、こどもの成育環境や、大人の快適な心理環境を構築・整備する上で、重要な役割を果たしています。
*乳幼児期から児童期に至る、認知発達(思考能力の変化)
*言語発達(言葉の理解と発話の変化)
*社会性の発達(親子関係・対人関係の変化)
*身体の感覚・動作の発達
*自我や情動の発達(感情の分化と理解の変化)等々

 

 

◆「発達」と「成長」の違い

「発達」とは、生涯にわたる心理的・身体的「はたらき」の変化

ヒトは、生まれてから死ぬまで、さまざまな「段階」を経て、その心と身体のはたらきを変化させ、周囲の環境に適応するための「認知(わかること)や「行動(ふるまい)」を形づくっていきます。

そうした変化、およびその過程を「発達」と呼びます。

 

≪似ているけれど、気を付けたい言葉の区別「成長と発達」≫

「成長(Growth)」とは、身体や器官などが育って量的に大きくなることです。
たとえば・・・体重、身長などの増加骨の成長

「発達(Development)」とは、行動・技能・認知などの質的な変化で、数字では簡単に表せません。
たとえば・・・手の器用さや技能の発達、ことばの発達、認知の発達、人づきあいなどの社会性の発達

 

◆こども発達スケールとは

株式会社Patataが開発した発達の度合いに相応しいコミュニケーションを生み出すことを目的とした、主に0歳から12歳までの発達の段階で現れるこどもの行動、状態、コミュニケーションの目安(里程標)です。

「こども発達スケール」は、株式会社Patataの顧問であるチャイルドラボ 沢井佳子氏の長年の蓄積による膨大な量のローデータが基本となっています。

月齢年齢を発達の進行方向の目安に据え、発達における心理の7つの領域(社会・表現・理論・言語・数量・自然・図形)に加えて、感覚(五感)や運動機能など身体条件の項目において、どのように「わかること」「できること」が現れるかを示したものです。

 

 

 

◆こども発達スケールを活用することで得られる5つのメリット

1 こどもの「今」がわかる
こどもの発達の現在地点を把握しやすくなる

2 こどもの「今」に合った対応ができる
発達の段階にふさわしいコミュニケーションや働きかけを行うことで、スムーズな発達の助けとなる

3 こどもの「今」に合った環境が整えられる
こどもの発達度合いに合わせた育成環境づくり。こどもに無理をさせず、現時点で必要な進歩を助ける

4 こどもの発達に寄り添った開発ができる
発達のスケール(里程標)を理解することで、こどもの発達に寄り添う ことを目的とした「商品」「空間」「催し」「コンテンツ」の開発をスムーズに行える。また、理由や根拠のある開発を行える

5 こどもに関わるおとなのスキルレベルチェックができる
発達のスケール(里程標)の理解度を視える化することで、保護者および保育者、開発者のスキルレベルを図ることができる。また、スキル向上の指標とすることができる

 

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