学力にも差がつく―家庭での言葉の重要性

こどもの認知発達のスペシャリスト沢井佳子先生と、料理芸人で自らも3歳と5歳のお子さんのパパである

クック井上。さんのトークショーレポート第2弾では

23歳の「イヤイヤ期」についてお伝えしてきました。

 

前回の記事はこちら

▷イヤイヤ期おめでとうーソノママホリデー 沢井佳子先生トークショーより

▷イヤイヤ期には、ママは「戦略家」たれ!

▷2、3歳児はものまね上手

 

前回までのお話のなかで、「イヤイヤ期」にあるお子さまにとって

お母さまやお父さまが投げかける「言葉」がとても重要であることを

沢井先生は説いています。

 

事実、心理学の研究でも「家庭での言葉の重要性」が調査結果で

明らかになっているそうです。

 

小学校入学前に数や言葉を一通り学んだこども達。

スタートラインは一見同じように見えていましたが

その後の学力には差が生じていきます。

その差について細かく調査したところ、家庭の言語、すなわち

普段の生活での会話の組み立て方によって

学力に差がついていたのです。

 

たとえば、お母さまが電話をしている横で

お子さまが騒いでいたとします。

 

そのとき、お母さまが「うるさい!黙ってあっちに行って!」

としか言わない家庭と

「お母さんは今電話がかかってきているから、

ゆっくりお話がしたいの。

静かなほうがいいので、お隣の部屋で静かに遊んでくれるかな」

と説明する家庭。

 

後者の家庭のお子さまは、

「私は〇〇したいと思います。なぜならば、こういう理由だからです」

と論理的な思考や話し方を自然と学んでいるのです。

 

こうした積み重ねが膨大な量の蓄積となって

お子さまの学力の基盤となっていきます。

 

23歳までには生活習慣をしっかり身につけさせようと

言われますが、実は、生活の中に論理的に学ぶことや、数の理解、

時間の理解などがものすごく詰まっているのです。

 

「将来、お子さまにどのような話し方をするように

なってほしいかをイメージしながら

出来る限りいろいろな事を細かく説明してあげてほしい」というのが

沢井先生からのアドバイスです。

 

次回は2歳児と3歳児の違いについてご紹介します。

お楽しみに!!